聖書を読む 「エドムとイドマヤ」

※私はミッションスクール出身ですが洗礼を受けていません(信徒でない)、 あくまで文学・歴史書として読んだ場合の個人的な感想です。基本的に信徒以外の方に向けて書いております。

エドム人≒イドマヤ人


エドム人はユダヤ人の奴隷になったと別の記事に書きましたが、あくまで旧約聖書の偽典「ヨベル書」を正とした場合です。基本的に偽典は正典よりも信憑性が低いとされていますので、信徒さん達はヤコブとエサウが和解したと考えています。ですが、彼らの子孫は上手くいかなかったようで、エドムとイスラエルには度々争いが起こりました。

時代が進むとエドム人達はヘレニズム文化の影響を受けるようになり「イドマヤ人」と呼ばれるようになります。しかし、イドマヤ人達も紀元前100年頃迄にはイスラエルに敗北しユダヤ人に同化させられてしまいます。

エドム人は「預言書」でも度々神の怒りを買うなど始祖のエサウ共々、余り好ましくない民族として書かれいます…ちょっと不憫ですが、聖書に収められている多くの書物は自分達以外の民族に対して酷い書き方をする事が多いので、この辺は折り合いをつけて読まないと「辛い」「しんどい」と感じるかもしれません。





サムエル記のエドム


聖書に収められている歴史書「サムエル記下(2Samuel)」と「歴代誌上(1Chronicles)」にはほぼ同じ内容で「イスラエル・ユダ連合王国」の時代に属国となった事が書かれています。

サムエル記下 8:14(口語訳)
そしてエドムに守備隊を置いた。すなわちエドムの全地に守備隊を置き、エドムびとは皆ダビデのしもべとなった。主はダビデにすべてその行く所で勝利を与えられた。

歴代誌上 18:13(口語訳)
ダビデはエドムに守備隊を置き、エドムびとは皆ダビデのしもべとなった。主はダビデにすべてその行く所で勝利を与えられた。




歴代誌のエドム


また別の歴史書「歴代誌下(2Chronicles)」には興味深い事に、エドム人たちが偶像神を信仰していた事が書かれています。エサウの子孫達は、神の祝福を受けられなくなった事でアブラハムの神を信じる事をやめてしまったのでしょうか?

歴代誌下 25:14(口語訳)
アマジヤはエドムびとを殺して帰った時、セイルびとの神々を携えてきて、これを安置して自分の神とし、これを礼拝し、これにささげ物をなした。
※セイルとはエサウが住んだ土地という意味

現代では、ハスモン朝の「ヨハネ・ヒルカノス1世」(レビ族出身)にエドム地方が征服された時に、イドマヤ人はユダヤ教へと改宗させられたと考えられており、もしかするとエドム人がエサウの子孫という設定はイスラエルの民が一方的に信じていた話だったのかもしれません。



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